2007年11月26日

指定として軸がずれている

 外からは中々見えませんが、富士見書房は現在、ドラスティックな改革を続けています。色々と変わり続けているのでびっくり。

 で、今回の話はそれとはまったく関係なく。
 通常、我々の仕事は文章を書けばおしまいで、「イラストにして欲しい箇所」の指定まではしません。まれにする人もいます。やむにやまれない事情で、指定する人もいます。
 面白いのは、某編集氏によると「一番盛り上がるところはあまりイラストにしない。盛り上がるところから少しずらしてイラスト指定にする」のだそうです。同じことは複数から聞いたので、テクニックとしてかなり普及してるのではないかと思います。これを最初に教えてくれた編集者は、ヒット作をいくつも立ち上げており、現在は名前も露出している人なので説得力がありました。

 そんなもんかと思い自著で確認しようとしたのですが、文のアラが目について訂正作業になってしまい、それどころではなくなってしまいました。はは……。

2007年11月15日

今年の新人賞

 仕事用のハードディスクの具合が悪くなって、色々と大変でした。

 以前書いた新人賞の続き(と言えないこともない)です。ちょっと前に編集氏と話をしたところ、今年の新人賞応募作には吸血鬼ネタが非常に多かったんだそうです。全体の割合は聞かなかったのですが、目につくだけあったということでしょう。
 編集氏は「なにか吸血鬼が流行りましたっけ」と首を捻っていましたが、「さあ?」としか答えようがありませんでした。

 なにかありましたっけ。

2007年10月02日

イラストで俺の時代

 ちょっと前、あるイラストレイター氏と酒を飲みながら色々話をしてきました。以下許可を得て掲載。

築地「本職の目から見て、『これからこのイラストレイターの時代だ』って人はいますか」
某氏「んー、そこは僕らもむしろ注目してるというか。今まで一線で活躍して、僕らも目標にしてきたような人たちが、(ゲーム会社などで)偉くなって描く量が減ってきたんですよね。ポジションがぽっかり空いている。そこをみんな目指しているっていうのはあります。『だれかの時代』ってのはまだ分からないですね。尊敬している人はもちろんいるんですけど、僕らの年代やその下は、一斉に上に登ってるような感じですよねー」
築地「戦国時代みたいですね」
某氏「あはは」

 某氏は二十代中ごろの方です。恐らく、年齢層によって視点も違ってくるとは思います。

2007年09月29日

初音ミク

 うちのPCじゃへたってしまうので他人の評判聞くだけなんですが、なんかギャルゲーっぽいですね。声をいじって音程あわせたり発音を正しくするのが、なんだかパラメーター操作に似てるなあ。ギャルゲーよりはるかに自由度が高いのが面白い。クリア(歌完成)が決められた攻略ではなく、十人十色になるのもすごい。

 これがゲーム業界ではなく他から出てきたのが感慨深い……なんていうと偉そうに見えますが、実はギャルゲーをあまりやったことがないので、見当はずれなことを書いている気もします。

2006年12月21日

小ネタ

 この前編集の方に教えてもらったのですが、書籍ってのは「発売日」がないそうで……(雑誌にはある)。なので発売予定日よりも先に書店で売られていても、本当は早売りとは言わないのではないのか、とかなんとか。まあ、魔法使いの少年が活躍する某小説みたいに、カウントダウン販売をするのもあるので、ここらへん出版社と取り次ぎと書店の関係で色々決まるのではないかと思います。

 ところで本日、久しぶりに書店に行ってみたら、「けんぷファー」の二巻が売っていました。早っ。

2006年10月23日

人気シリーズとアニメ

 ちょっとだけ、ライトノベルとアニメのネタを。

 ライトノベルのアニメは、シリーズの9巻が出るまでになんとか放送できるようにします。9巻までだと、アニメを観た人が原作の一気買いをするからだそうです。これが10巻を越えてしまうと、一気買いの率がぐっと減るんだとか。金銭面よりは、心理的なハードルですね。
 もっとも昨今はアニメの原作が強く求められているためか、こんな悠長なことは言ってられず、3、4巻でアニメ化の話は舞い込んできます。上記の「9巻まで~」というのは、もう過去の話なのかもしれません。全ての人気シリーズがアニメになるわけでもなく、途中でポシャッたり、様々な事情でのびのびになっているのも数多くあるのですが。

 ところでこれはライトノベルのことなので、マンガの場合は当てはまらないかもしれません。

2006年09月23日

確か世界遺産

 本日は某雑誌の編集長と打ち合わせ。編集長は待ち合わせの場所に、なにやらでかい荷物を持ってきてました。
俺「なんですかそれ」
編「このあと休暇で旅行に行くんですよ」
俺「いいですね。どこへ」
編「タンザニア」
 そこで見せてくれたのがこれ。

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編「ザンジバル沖でザンジバル(ガンダムに出てくる巡洋艦)を浮かべるつもりなんですよははは」
 ネタのためだけにアフリカに行く根性に声も出ず。

 おみやげはキリマンジャロコーヒーをお願いします。

2006年09月15日

転がる車輪

 これも知り合いの編集者から聞いたネタなのですが、今はアニメの原作がライトノベルにまで広がってしまったので、プロデューサーが大変な目にあっているとのこと。「昔はマンガにだけアンテナを張っていれば良かったのに、今はライトノベルも読んで、アニメにできるかどうかチェックしなければならない。小説はキツイ」そうです。

 以前、アニメが週に60本放送していたころ、あかほりさとるさんが「今のアニメ業界は、でかい車輪が坂道を転がっており、みんなが呆然と見守っている状況」と語っていたことがあります。「止める人はいないんですか」と訊いたんですが、「誰だって下敷きになりたくない」と漏らしていました。あれから×年、そろそろ120本を越えるらしいですね。

2006年08月05日

ジャンル

 すみません嘘ついてました。カウンターが回っていたのは新人賞のせいでした。

「学校に秘密があり、俺が不思議な力で解決」ってのは、そういうブームが来ているだけであって、いいとか悪いとかいう話ではないです。ていうか聞いたとき、「やべえ、俺もそんなん書いた」と焦りました(おっと)。
 ブームになればそれ系がどっさりやってくる、なんてのは前からあった傾向で、今に始まった話ではないです。異世界ファンタジーとかホラーとか。ようはその中でどうやって目立つかって話ですわな。面白ければいいんですけど、どうやってその面白さを出すのかが難しい。

「同じジャンルの中で目立つ」「違うジャンルを作りあげて目立つ」、どちらも非常に大変なので、試行錯誤しか道はないのだなあ、との心境に至りつつあります、なんてことを言ってみました。自分に。

2006年08月01日

訃報

 吉村昭先生がお亡くなりになりました。
 わざわざ担当(やはり吉村昭ファン)が知らせてくれて、二人してしんみり。現役作家で一番好きな方だったのになあ。

2006年07月15日

ふと気づいたこと

 角川書店や富士見書房の原稿料明細書はハガキ(貼り付けられた紙をはがすと料金が印刷されている)で送られてくるが、メディアワークスは封書でくる。昔は角川も封書だったけど。エンターブレインはどうだったか忘れた。金だけ振り込んできて明細書を送ってこないところも多いけど、これじゃ消費税や源泉徴収の額がわかんないじゃん。どうするんですか××社様。

 なんてことを、今日になってやってきた明細書を見ながら思う日々。

2006年07月12日

顕微鏡

 ずっと昔にも書いたネタです。思い出したので。

 SF作家に野尻抱介さんという方がいます。その昔、同じ会社に勤めていました。当時はまだ、どちらも作家で食べていくとは思ってもおらず、とくに俺はデビューしようとすら考えていない頃でした。
 ある日、野尻さんが「顕微鏡を買った」と言ってきたときのこと。
野尻「○○君(俺の本名)、顕微鏡で真っ先に観るのはなんだと思う」
築地「さあ。微生物ですか」
野尻「分かってないな。精子だよ精子
築地「……誰のを」
野尻「自分のに決まってる。人のを観て楽しいのかね」
築地「いやそれは知りませんが」
野尻「精子を観るときに一番むなしいのはなんだと思う」
築地「さあ」
野尻「プレパラートを拭くときだ。なんかな、今まで観察していた生物が『あ、死んだ』って分かるんだ。あれは大量虐殺だな。むなしいし悲しいぞ」
築地「大変ですね」
野尻「大変だ」

 なんでこんなことを思い出したかというと、さっきまで読んでいた本に、妙に顕微鏡が登場していたのです。

2006年06月22日

新人賞

 某編集部の某編集者から聞いたのですが、「最近の新人賞応募作は、学園もので主人公が特殊能力を持っているパターンが非常に多い」のだそうです。大半は学校に秘密(教師が魔物とか同級生が悪魔とか)があり、主人公が手からエネルギー(火の玉とか光線とか)を放出して退治するのだとか。同じのばかりで区別をするのが大変なんだそうです。
 ただ、受賞作品になるとそれ系のものはぐっと減るので、「違うジャンルを書けばそれだけで個性になるのだなあ」と思ったりしています。もちろん、「誰よりも早く、他者とは別であり、なおかつ面白いジャンルやシチュエーションやアイテム」に目をつけるのが、とても大変なのですが。

 なにが言いたいのかというと、俺は新人賞の出身者ではないので、当世新人賞事情はよくわからない、ということです。なんじゃそら。

※続きをここに書きました→ジャンル

2006年05月22日

結婚式

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 ライトノベル作家某氏の結婚式に出席してきました。「人前式」ということで作家数十人全員が立会人となり、花びらを投げて祝福。披露宴の料理は大変おいしゅうございました。
 二次会では座っていたテーブルで、なぜか「(シャナみたいに)ヒロインにどんな食べ物系アイテムをもたせたらいいか」が話題に。角砂糖、ウニ、雪見だいふく、魚肉ソーセージが提案され、「小さいからビジュアルに難がある」と論議がされる中、アンパン(シンナーの方)、石(喉のかわきを癒す)、塩(袋ごと)、なんでもいいから虫等を強固に推す人もいて、大変な盛り上がりを見せました。提案した作家さんは「もういいです。最初に出たやつにします」と言ってましたが、それって馬刺しだったような? ちなみに俺の主張は石。

 ともあれ、結婚おめでとうございます。お幸せに。

2006年05月02日

偉大な本

 仕事柄、打ち合わせついでに酒を飲むことが多くあります。

 最近は新宿ゴールデン街で飲んでます。ここらの店はたいして広くないので、カウンター内のマスターや、他人の話がよく聞こえるんですね。で、仕事の話をしてるとお客さんの一人が、「あー、そういう本(ライトノベル)なら、昔よく読みましたよ」と声をかけてくるんです。「どんなタイトルですか?」と聞き返すと、たいていの人が答えるのがスレイヤーズ。今までの経験では100パーセントでした。
 ここで「スレイヤーズ、まだ本が出てますよ」と教えると、これまた100パーセント「えー、そうなんだ!」と驚かれたりします。ともあれ、改めてすげえタイトルだったんだと思う今日このごろです。

2006年01月27日

年末と年始

 一月以上、間があいてしまいました。
 年末は富士見書房の年末謝恩会、年始(というか昨日)は、角川書店アニメ・コミック事業部の新春謝恩会でした。どっちも人がすげー数で、なにがなにやらという感じ。自然と多くの知り合いに会い、挨拶しているだけで終わってしまいました。
 昨日の謝恩会は抽選会を狙っていました。一等はプラズマテレビ。しかしかすりもせず。
 そういえば、生天目仁美さんがエルメスのバッグを当てていました。おめでとうございます。

2005年12月06日

金沢文子さんも大喜び(たぶん)

 今は亡き某社の同僚たちが同人誌を作ったので、友情宣伝。

kanabun_banner.jpg
http://kareno.moo.jp/a-team/kanabun/kanabun.html

 ホームページでは、web特別企画も行われています。興味のある方はどうぞ。

2005年11月14日

授賞式

 富士見ファンタジア長編小説大賞・ヤングミステリー大賞の授賞式に行ってきました。受賞歴なんてないんですが。
 式では、新人を激賞する役を鏡貴也さんにまかせ、鈴木大輔さんと緊張感のない会話をしていました。「この料理、チーズが多すぎねえ?」とかそんなの。二次会では同じく受賞歴なしの賀東招二さんとだらだら。彼のトラウマであるゲイにもてもて話を蒸し返したりしなかったり。
 普通ならここで終わりなんですが、今回は三次会どころか四次会までありました。終わったの朝だよ朝。しかも某先生の号令で五次会も敢行。俺はさすがに遠慮したんですが、何人かの新人はついて行きました。
 みんな元気だな。

2005年11月01日

blogスタート

 久しぶりにwebサイトをはじめてみました。
 まだ作成中です。ていうか、php化が終わってない。
 今までとは違い、仕事のネタも発信していくつもりです。
 どうかよろしくお願いします。